プロアスリートのセカンドキャリア論…斎藤佑樹氏とBリーグ・島田チェアマンが語る”その後”の人生設計

 12月5日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第214回が配信。アスミチのプロジェクトオーナーである斎藤佑樹氏が出演し、島田チェアマンとともにアスリートのセカンドキャリアについて語った。

 アスミチでは、アスリート時代に培った経験を活かして新たなステージで活躍する元アスリートの紹介や、アスリートを支援する企業・団体の取り組みをレポートするなど、アスリート自身がキャリアを考える上でより多くの選択肢を得られるようなヒントを得られる記事を発信している。

 現役アスリートがセカンドキャリアに向けて準備しておくべきこととして、斎藤氏は「人との繋がりだけはちゃんと作っておくべき」と語る。自身は引退後に初めてセカンドキャリアを考え、先に会社を設立するという異例の道を選んだ斎藤氏。「やりたいことって、その時によって、フェーズによって全然違うじゃないですか。やっぱり人がいるだけで、自分が相談できる相手がたくさんいるし。人との繋がりでしかビジネスってできない」と人脈の重要性を強調した。

 また斎藤氏は「メディアがいなかったらアスリートって成り立たないと僕は思うので、メディアとの関係性をちゃんと良くしておく」と、メディアとの関係性についても言及。「自分個人のこともそうだし、チームのこともちゃんと発信していく。それが結果的に他の選手を助けることになるから、やっぱりその関係性っていうのをちゃんと理解はしておいてほしいな」と、メディアとの付き合い方の重要性を説いた。

 島田チェアマンは、Bリーグとしてのセカンドキャリア支援について、選手が引退後も自身の魅力とスキルを発揮し続けられる環境作りを目指している。選手自身が情報感度を高め、幅広い興味関心や学び、人脈作りなど今後のキャリア形成に備えることをベースに置いてほしいとしつつ、それに加えてビジネススキルも習得できるプログラムを展開している。「SDGsや社会貢献活動に熱心なアスリートを講師にお招きして、元ラグビー日本代表の畠山健介さん、元サッカー日本代表の鈴木武蔵さん、元ノルディック日本代表の渡部暁斗さんなどにお話しいただいています。自己啓発的な要素も含みながら、新たな取り組みをスタートさせたところです」と説明した。

 こうした取り組みについて斎藤氏は「トップレイヤーのスポーツがそういう意識を持っていくだけで、これからスポーツを始める子供たちは安心してスポーツに取り組める」と評価。島田チェアマンも「プロのリーグだから自己責任というんじゃなくて、その後も整備してあげるBリーグでありたい」と、リーグとしての展望を示した。

 番組の最後に斎藤氏は、早稲田大学時代の恩師である応武篤良氏から受けた「おじいちゃんになった時に、同世代で誰よりも野球界に貢献すればいいんだ。これからがお前の勝負だ」という言葉を紹介。これを受けて島田チェアマンは「新しい立ち位置というか、引退したプロ野球選手の今までのスタンダードとは違うジャンルを切り開いてくれそう」と期待を寄せた。

 今回のエピソードでは、島田チェアマンが『ちばアクアラインマラソン2024』でハーフマラソンに挑戦したエピソードなどについて語られた。

【番組を聴く】#214 斎藤佑樹と語る!プロスポーツ選手のセカンドキャリア!

2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門メディア。高校・大学バスケやNBAまでさまざまなカテゴリーのバスケ情報をアツくフォローしています。

#バスケットボール の関連コンテンツ

取材レポートの関連記事